関節リウマチについて
リウマチは原因不明の免疫異常で関節に炎症が起きる病気です。
似たような関節炎を起こす病気は数多くありますので見極めが必要です。
診断するまで何度も診察が必要な場合もあります。
アメリカリウマチ協会(ACR)が1987年に分類基準を作り、関節リウマチの診断に利用されています。
診断には身体所見、血液検査、レントゲン所見が必要です。この基準ではある程度進行しないと関節リウマチと診断できない、という欠点があります。
2011年早期に治療開始するためヨーロッパとアメリカのリウマチ協会が共同で分類基準を作成しました。1つ以上の関節が腫れレントゲンで関節周囲の骨に侵食像があればリウマチと診断し治療開始、レントゲン所見がなくても関節が腫れる他の病気がないと判断できれば腫れている関節数、血液所見、発症からの期間を点数化して関節リウマチと分類し治療を開始するという、新しい基準が出されました。
4つの項目で合計が6点以上の場合、関節リウマチと分類して治療を開始します。
もちろん、これで6点以上でも関節リウマチでない場合もあるし、6点未満でも将来関節リウマチになる場合もありますので、絶対的ではありません。
治療について
内服による治療と注射・点滴による治療があります。
それぞれ長所、短所がありますが、病気が落ち着くまで治療を継続することが大事です。